中国鉄道の予約方法は主に2つあります。1つはトリップドットコム経由での予約、もう1つは中国鉄路の公式アプリ「鉄路12306」から予約する方法です。どちらの方法も一長一短で、メリットとデメリットがあります。
トリップドットコムでの予約
トリップドットコムは中国国内で「携程旅行(CTrip)」という国内最大手の旅行サイトを展開する一方、日本への展開も積極的で日本語でのサポートを受けることができます。後述する鉄路12306に比べてかなり簡単に予約できるので、たまにしか中国鉄道に乗らない人にオススメです。予約は日本語で可能となっており、駅名入力も日本語に対応しています。トリップドットコムで予約することの最大のメリットはやはり実名認証が不要という点。鉄路12306の場合パスポートの画像などを送る必要があるため、かなり面倒で時間もかかります。トリップドットコムの場合パスポート番号と名前があれば予約できます。
[blogcard url=https://www.12306.cn/mormhweb/zxdt/202412/t20241211_43192.html]
鉄路12306が2024年12月に発表した声明によると、鉄路12306(公式の予約サービス)以外、いかなる予約サービスも承認しておらず、12306以外で予約した場合、追加料金が掛かったり個人情報が流出するリスクがあると発表しています。これらの内容からトリップドットコムに関しても中国鉄道が認めている予約サービスではないだろうという点に留意が必要です。事実、トリップドットコム経由の予約だと運賃の他に追加で手数料が掛かります。予約手数料は25元(500円)掛かるようです。ただし為替レートがかなり有利な数字になっているので、12306で予約するのとそこまで大きく変わるということはなさそうですが、何本も列車に乗る場合はそれなりの金額になってきます。ただ面倒な実名認証が不要で、日本語に対応しているというメリットはとても大きいので、とりあえず初心者はトリップドットコムでの予約をオススメします。
トリップドットコムでの予約は手数料がかかるだけでそれ以外はそれほど問題ないのですが、キャンセルや払い戻しの場合は12306と比べて大きく劣ります。まず、12306での予約は8日前までは無料でキャンセル可能ですが、トリップドットコムの場合、予約時に支払った手数料は帰ってきません。高額なきっぷの場合結構な額になるので、その点注意です。また、発車時刻が迫ったきっぷも払い戻し・変更が不可能です。さらに低額の切符(300円程度)もサイトから払い戻しできず、駅の窓口で払い戻せと表示されます。
以上のことから、慣れてきたらできれば12306を使うことをオススメします。
余談ですが、中国のホテルもトリップドットコムで予約することをオススメします。前述の通りトリップドットコムは中国最大手の旅行サイトで、他の予約サイトでは予約できないホテルを多数扱っています。また、予約確認書を中国語で表示させることもできるため、フロントでも簡単にチェックインできます。もちろん日本語によるサポートを受けることもできますし、海外OTAサイトとしては珍しく日本で旅行業登録を受けているので安心です。
トリップドットコムでの予約方法
今回はスマホアプリを使用して予約を進めていきます。

トップ画面から右上の「列車」を選択します。

出発地と到着地を選択します。もちろん日本語で入力できます。

乗車したい列車と等級を選択します。ここに表示されているのは実際の金額ではなく、これに加えて手数料が発生します。満席の場合は「空席待ち」と表示されます。



次の画面で乗客の情報(氏名とパスポート番号)と連絡先(氏名とメールアドレス)を入力します。
ゴールド会員以上で年2回、払い戻し手数料免除の特典を受けられます。権利を持っていても購入時に手数料免除のところにチェックしないと手数料が発生します。なお、今後はダイヤモンド会員以上にならないと手数料免除がなくなってしまうようです・・・。
日本の鉄道とは異なり座席指定は横位置しか指定できません。号車や何番などの指定はできません(12306でも同様です)。
初回の利用時などクーポンがある時があります。適用されているか購入前に忘れずに確認しましょう!
次の画面で決済画面になるので、そこで決済して購入完了となります。
事前申込について
トリップドットコムでは発売日前に予約を受け付ける「事前申し込み」を行っています。これは発売時刻になったら自動的に乗車券を取ってくれるというものです。ただし発売からすぐに取ってくれるというわけではないようで、5件事前申し込みしたうち取れたのはたったの1件でした。人気列車を取る目的ならば12306で予約開始と同時に取った方が良さそうです。
鉄路12306での予約
・予約手数料が不要
・公式から直接購入できる
・車両形式や座席表を確認できる
・繁忙期や人気列車の予約が取りやすい
・実名認証が必要
・決済に失敗することがある
・日本語非対応(英語と中国語のみに対応)
・日本円で購入不可
中国鉄道の公式予約プラットフォームが鉄路12306です。公式の予約サイトなので安心ではありますが、日本語には対応しておらず、英語と中国語のみに対応しています。駅名の検索も日本語に対応していないため、簡体中文もしくは英語表記で入力する必要があります(例:広州の場合广州またはGuangzhouと入力)。
英語と中国版では内容がかなり異なっており、英語版はいろいろと簡易的です。特に列車の使用車両や座席表などは中国語のみで見ることができるので、中国語版がオススメです。
鉄路12306は中国在住者に最適化されているため、海外からの登録はいくつかのハードルを乗り越える必要があります。最も面倒なのは実名認証。中国人の場合は簡単に登録することができるようですが、外国人の場合パスポートを登録するにはちょっと手間が掛かります。詳しくは後述しますが、パスポートの画像と、パスポートを持っている本人の画像の2枚を撮影して送信する必要があります。VISAやマスターカードなど海外クレカでの決済にも対応していますが、決済に失敗してしまうことがあります。私も何度か失敗してようやく購入できました。これを回避するためにAliPayやWechatPayにクレカを紐づけて購入する方法もありますが、決済手数料が掛かるので直接購入するよりも高くなってしまいます。
鉄路12306の登録方法
PCでもスマホアプリでも登録可能ですが、ここではPC版の画面で進めていきます。中国語版と英語版ではまた違う画面になりますが今回は中国語版で進めていきます。もしうまくいかない場合は英語版をお試しください。

[blogcard url=https://kyfw.12306.cn/otn/regist/init]
ここのページから登録画面を開くことができます。一番上から
・ユーザー名(任意の文字列)
・パスワード
・パスワード(確認のためもう一度入力)
・身分証のタイプ
・氏名
・身分証番号(パスポートの番号)
・身分証の有効期限
・誕生日
・割引の種類(学生または子供の場合のみ)
・メールアドレス(Gmail可)
身分証のタイプ(证件类型)は「外国护照」を選択します。氏名は漢字ではなくパスポートに記入されているのと同じ綴りのローマ字を入力します。ID番号はパスポート番号を入力します。身分証の有効期限はパスポートの有効期限を入力します。メールアドレスはGmailでも問題ないと思いますが、不安なら違うアドレスの入力をお勧めします。一番下の電話番号は中国、香港、台湾の電話番号しか使えないようなので今回は入力しません。
このあとメールの認証を行いアカウント作成は完了となります。メールは迷惑メールに振り分けられている可能性が高いので、届かない場合は迷惑メールフォルダを確認してみてください。
実名認証
中国では鉄道に乗車するのにも飛行機並みのセキュリティがあります。実名認証もその1つで、外国人の場合パスポートの登録が義務となっており、事前にパスポートの認証が必要になります。

中国語版アプリの場合、「我的」画面の右上の歯車マークを押し、設定画面を開きます。この中で上から3つ目の項目が実名認証になります。
実名認証を行っていない場合、パスポートを撮影するように出るので、指示に従って撮影します。
説明には認証に3~5営業日掛かると書いてありましたが、実際は1時間も経たずに認証完了になりました。

実名認証が完了した場合この画面になります。実名認証が完了するとようやく乗車券の購入が可能になります。
鉄路12306での予約方法

最初の画面で出発地、目的地を入力します。そうすると列車一覧が出てきます。

座席を選択します。ここで乗車する人を追加します。アカウントの持ち主とは違う人が乗車する場合、別途登録が必要となります。

この次の画面に移る間に座席が取られます。この画面に遷移するまでに30秒程度掛かります。この画面から20分以内に支払う必要があります。立即支付を押すと支払い画面に進みます。外国人の場合支払いはクレカのみで、VISA、マスターカード、JCB、ダイナース、ディスカバーが使用できます。クレカによっては決済が通らないこともありますので、クレカを複数枚用意しておくのが確実です。また、少額の場合はWeChatPayを利用することも可能です。
鉄路12306のその他の機能
鉄路12306はスーパーアプリと言われるもので、予約以外にも様々な機能があります。一番便利なのは時刻表機能で、列車番号を入力すると時刻はもちろん、当日は遅延情報なども出ます。また、動車組の列車のほとんどは座席表も表示されます。
あと12306アプリには通販やホテルの予約、さらに飛行機やバスの予約すらできるようですが、とりあえず外国人では使えなさそうです。
私は実際に使ったことがありませんが、駅ナカにあるファストフード(マクドナルドやケンタッキーなど)や、食堂車で販売している弁当などをアプリで購入し、座席まで持ってきてくれるサービスもあるようです。こちらは中国の電話番号が必須となりますので、使いたい場合は電話番号を用意しておく必要があります。
乗車券の発売日
日本の場合は一か月前の10時に発売されますが、中国では基本的に15日前に発売されます。ただし春節期間など長期連休の日の乗車券は別で、特別な発売スケジュールが組まれますので注意が必要です。中国の場合は路線が非常に多いため、発売時刻は乗車駅により異なります。乗車券の発売時間については鉄路12306アプリから確認できます。



参考までに北京、上海、広州の発売時刻は上記の通りです。同じ都市でも駅によりバラバラなのが分かると思います。なおこの発売開始時刻は変更になることもあると思います。あと上記の時間は中国時間なので、日本と1時間時差がある点に留意が必要です。
発売制限について
その列車の始発~終点ではなく、途中駅で乗降する場合、長距離乗る乗客を優先的に乗せるため、乗車券を直前まで発売しないことがあります。この場合でも「満席」の表示になりますが、乗車日の2~3日前に制限が解除され突如として大量の空席が出ることがあります。なので満席表示でも諦めずに待ってみるという手もあります。また、同じく1~2日前に列車の満席の状況を見ながら急遽増結が行われることもあるようです。
駅の間違いに気を付けましょう!

大きな都市の場合、駅が複数あります。あらかじめ自分がどの駅から乗車するかを確認した方が良いでしょう。中国は大きな都市が多いので、駅によっては地下鉄で1時間以上移動しないといけないこともあります。予約時に列車の乗車駅がどこなのかを確認してから予約しましょう!
