中国鉄路では主要路線がほぼ全線電化されており、電気機関車はまさに中国鉄路の花形です。160km/hで走る準高速旅客列車から、3万トンを輸送する重裁貨物列車まで、さまざまな列車を牽引しています。かつて主力だった韶山シリーズは老朽化により徐々に数を減らしており、徐々に引退に近付いています。現在の主力はHXDシリーズで、旅客列車も貨物列車も大部分はHXDシリーズの機関車が牽引しています。HXDも生産を停止し、今後は完全なる中国独自開発となるFXNシリーズの生産に移行していく見込みです。

SS3/韶山3
SS3は1986年に量産が開始された、2026年時点で運用されている一番古い電気機関車。現在残っているのは全てが後期型にあたるSS3の4000/8000番台。近年まではいろいろな場所で見ることができたが、現在では銀川など、本当に限られた場所のみに現存しており、風前の灯となっている。

SS4/韶山4
SS4は2車体連結、8軸の貨物用機関車で、1989年に量産が開始された。2006年までに1347両も製造され、2026年時点でもまだ中国の各地で見ることができる。現在では旧成昆線など旅客列車用を牽引している姿を見ることもできるが、廃車も進行しており、特に大都市部ではほぼ見られなくなってきている。

SS7/韶山7
SS7は1992年より量産が開始された旅客列車用機関車。すでに基本形式は消滅しているが、改良型のSS7D、SS7Eは2026年時点で現役のとなっている。現在残っているSS7D、SS7Eはいずれも最高速度170km/hでの高速運転に対応している。

SS8/韶山8
SS8は中国の鉄路迷から絶大な支持を誇る旅客列車用電気機関車。最高速度160km/hの利点を生かし、かつては中国各地の花形列車であるZ列車やT列車の牽引を中心に使用されていた。また、広州~香港間の広九直通車でも使用された。かなり酷使されたためか廃車が早く、2026年現在では広州局に何両か残るのみとなっている。

SS9/韶山9
SS9はSSシリーズで最後に設計された車両。もっぱら旅客列車の牽引用であり、前期型、後期型で形が大きく異なっている。

HXD1/和谐1
HXD1は現在、中国での主力となっている機関車の1つ。シーメンスのユーロスプリンターをベースに製造された。2車体連結8軸の貨物用機関車で、主に長編成の貨物列車の牽引に使用される。車両数も多く、さまざまなバリエーションが存在する。

HXD1B・C/和谐1B・C
HXD1B/Cは現在、中国での主力となっている機関車の1つ。HXD1と同じプラットフォームの1車体6軸バージョン。中国各地に配置されており、貨物列車の牽引に使用される。

HXD1D/和谐1D
HXD1Dは旅客牽引用の主力電気機関車の1つ。最高速度は160km/hで、Z列車の牽引も可能。中国各地でよく見られる機関車の1つとなっている。

HXD3/和谐3
HXD3は2004年から運用されている貨物用の機関車。東芝との共同開発車両で、機器類は東芝製またはその現地委託会社による製造である。一番最初の0001番は日本で製造されている。

HXD3B・C/和谐3B・C
HXD3B/CはHXD3の進化系にあたる車両。HXD3Bはボンバルディアとの共同開発で、主に貨物列車の牽引用。HXD3Cは東芝設計の機器類を搭載する旅客列車用の機関車。見た目はよく似ているが搭載している機器類は大きく異なっている。

HXD3D/和谐3D
HXD3Dは主に旅客列車を牽引する中国の主力機関車の1つ。HXD3Bをベースにしながら、機器類はHXD3Cと同様に東芝設計の機器類を多く搭載している。700両以上が製造されている。
※未撮影 SS6、HXD2系列、
主要幹線は概ね電化されていますが、小さい貨物線などは非電化の路線も多く、入換用なども含めてディーゼル機関車が多数在籍しています。中国を代表するディーゼル機関車、DF4をはじめとする東風シリーズが長らくディーゼル機関車の大部分を占めていましたが、新型の機関車が急速に増備されており、急速に数を減らしています。

DF4/东风4
DF4は貨物・旅客の双方を牽引できる、7000台以上製造された中国を代表するディーゼル機関車。1969年から製造が開始され、改良が重ねられさまざまな派生型が生まれた。かなりの数が廃車になったが、現在でも現役の車両も多い。

DF5/东风5
DF5は主に入換用として製造された機関車。アメロコのような形状をしているのが特徴。1976年から製造され、1000両以上が製造された。他の東風シリーズと同様、2035年までに引退する予定。

DF7/东风7
DF7はDF5より大出力のエンジンを搭載したDF5の改良型。DF5と同様、入換や短距離の運転用として運用されている。現在は改良型のDF7Gが主に運用されている。

DF8/东风8
DF8は主に本線の貨物牽引用として導入された機関車。本線の高速化に大きく寄与した。現在では改良型のDF8Bが主に運用されている。

DF11/东风11
DF8は主に本線の旅客列車牽引用として導入された。最高速度160km/hのZ列車も牽引できる性能を持っている。2連結車体のDF11G、DF11Gの要人輸送用となるDF11Zなどもある。

HXN3/和谐3
HXN3は本線の貨物列車牽引用として導入された。アメリカのエレクトロモービル社との共同開発。主に北京より北で運用されている。

HXN3B/和谐3B
HXN3をベースに開発された入換・短距離運転用機関車がHXN3B。2012年より製造を開始し、ND5などを置き換えた機関車。

HXN5B/和谐5B
HXN5Bは主に入換・短距離運用用のディーゼル機関車。主にDF5やDF7を置き換えるために導入が進んでいる。

FXN3B/复兴3B
HFXN3Bは2024年より製造されている入換・短距離運転用機関車。従来の車両に比べ、環境性能が向上し安全性も向上したとしている。

FXN5C/复兴5C
FXN5Cは主に貨物列車用のDF4など旧式化したディーゼル機関車を置き換えるために製造されている新型の機関車。2026年時点では上海など、限られた地域でのみ運用されているが、今後さらに全国各地に運用範囲が拡大していく見込み。

FXSY
FXSYは電気とディーゼル機関車の双方の機能を持ち、電化区間は電気で、非電化区間はディーゼル機関車として運用可能な機関車。DF11Zに代わる専用列車用機関車として導入されたが、それゆえ詳細情報が少なく、謎に包まれた機関車。
※未撮影 HXN5、DF21、DF12(不明)、DF10DD