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列車種別

中国鉄路の列車種別について

中国鉄路の列車種別は少し複雑です。日本との大きな違いとしては種別ごとに停車駅が決まっているわけではなく、同じ種別でも列車により停車駅はバラバラです。基本的に中国鉄路の種別は基本的に最高速度により区別されています。

それから日本との違いとして、観光列車以外の列車は列車名が基本的にありません。ごく一部の列車には「天府号」など非公式の名称が付いていますが、原則として列車名はなく、アルファベットと数字のみが使われています。

種別速度など種別名
K列車120km/h以下快速
T列車140km/h以下特快
Z列車160km/h以下直達特快
C/D列車(CR200J)160km/h以下
D列車(CR200J以外)250km/h以下※動車組
C列車(CR200J以外)350km/h以下城際動車組
G列車350km/h以下高速動車組(高鉄)
S列車160km/h以下郊外旅客列車
X列車160km/h以下荷物列車
Y列車120km/h以下観光列車
数字のみ4桁120km/h以下普通・普快列車

※D列車はたまに350km/hの列車あり

この中で特に難解なのはD列車・C列車になります。D列車は高速鉄道の中でも比較的遅いCRH系列やCR300系列で走る列車もD列車ですし、在来線を走るCR200JもD列車です。夜行列車も高速鉄道の夜行列車(CRH2Eなど)もD列車ですし、やはりCR200Jの夜行列車もD列車になります。見分ける方法は使用車両を確認するのが一番分かりやすいです。C列車は比較的短距離の列車に多く割り当てられていますが、列車番号が3桁の列車の中にはCR200Jの夜行列車が存在していたりと、D列車とC列車の違いを解説するのはかなり難しいです。

列車種別の解説

K列車(快速列車)

中国鉄路ではかなりよく見かける種別です。客車列車の多くがK列車になります。最高速度は120km/hで、ほとんどの列車は25G客車での運転です。25G客車は現在でも製造が続いているようです。CR200Jにより置き換えが進むT・Z列車とは異なり、現時点では廃止・置き換えの動きは限定的です。主要幹線から地方部まで幅広く走っており、その多くが長距離列車です。中には所要時間が40時間を超える、全区間乗車すれば2泊3日となる列車もあります。編成は多くの列車で半分が硬座、もう半分が硬卧となっており、それに加えて軟卧が1両、列車によっては食堂車が1両連結されている編成がほとんどです。運賃は他の種別に比べると格安で、特に低所得者層に人気がある列車です。また、K列車には国際列車も多く、北京~平壌、北京~ウランバートル、北京~モスクワ(休止中)の国際列車はいずれも中国国内ではK列車を名乗っています。

T列車(特快列車)

K列車に比べれば少ないですがそれなりに見かける種別です。K列車より停車駅が少なく、最高速度が140km/hなのが特徴です。車両は25K客車がほとんどですが、列車によっては25T客車の場合もあります。近年ではCR200Jなどによる置き換えが進んでおり、徐々に数を減らしています。列車の編成はK列車と同様、硬座と硬卧がそれぞれ7両~8両に加えて軟卧と食堂車が1両ずつという編成がほとんどですが、中には高級軟卧を連結していたりする列車もあります。ちなみに南寧~ハノイ間の国際列車はT列車となっています。

Z列車(直達特快)

客車列車の中では最速の種別で、最高速度は160km/hです。使用車両はすべて25T客車となっています。中でもZ15列車・Z16列車は北京~ハルビン間をノンストップで走破するZ列車の中でも特に速い列車で、評定速度は驚異の120km/hとなっています。基本的なコンセプトは夕方~夜に出発し、翌朝に目的地に到着するような列車が多いですが、中には大陸を横断する2泊3日のZ列車も存在します。編成はK列車やT列車のような編成の列車もありますが、軟卧が複数両繋がっている列車があったり、全車が軟卧の列車があったり、それに高級軟卧が連結されている列車もあったり、硬卧と軟卧のみが連結されている列車もあったりと結構多種多様です。

D/C列車(CR200J)

D列車・C列車はもともと高速鉄道の種別ですが、CR200Jで運転される在来線列車もD/C列車を名乗っています。特にCR200Jで運転される列車はD列車とC列車の境目がかなり曖昧です。C列車は多くが短距離列車ですが、CR200Jで運転される列車の場合は所要時間が4時間以上の列車も珍しくなく、中には寝台車を連結している夜行列車も存在します。最近ではT列車・Z列車の一部が順次CR200JのD列車に置き換えられています。編成は座席車のみの短編成の場合、8両編成+機関車で、うち7両が二等座、1両が一等座です。夜行列車用の長編成の場合は二等座が3両、硬卧相当の二等卧が6両、軟卧相当の一等卧が7両といった編成が基本ですが、二等卧が多い編成もあったりします。

D列車(動車組)

CR200J以外の車両で運転されるD列車は基本的に最高速度が250km/h以下の高速鉄道列車です。多くは最高速度が250km/hのCRHシリーズの車両や、CR300シリーズの車両で運転されています。ただしCR400シリーズがD列車に入ることもあるので一概には言えません。D900番台の列車の多くは夜行列車で、CRH2Eなどの寝台設備を備えた車両が運用されています。

C列車(城際動車組)

CR200J以外の車両で運転されるC列車は主に短距離の高速鉄道列車です。例えば北京~天津や、広州~深圳などでよく見かけます。使用車両はいろいろで、CRH系列からCR400系列まで幅広く使われています。

G列車(高速動車組)

狭義の高速鉄道列車を差すのがG列車です。最高速度が250km/hを超える列車で、比較的長距離を走る列車がG列車を名乗っています。使用車両は最高速度310km/hのCRH380シリーズやCRH2C、CRH3Cと最高速度350km/hのCR400系列のみが使用されています。同じ路線を走るG列車でも車両により最高速度が異なります。G列車だから最速かと言えばそうでもなく、速いG列車もあるし遅いG列車もあります。G列車同士での追い抜きも普通にあります。

S列車(郊外旅客列車)

主に同じ市内で完結する最高速度160km/h以下の列車がS列車になります。例えば上海の金山鉄路を走る列車などがS列車にあたります。それ以外の都市でもS列車が走っている地域がいくつか存在しています。車両はCRH6AやCRH3A-Aなどが使用されていますが、金山鉄路ではCRH2Aも使用されています。

X列車(行季列車)

X列車は行季列車(荷物列車)です。当然乗客は乗れず、時刻表にも出てきません。中国鉄路では荷物専用の列車が結構な本数運行されています。X列車の一部は貨物列車で運転されていたりもします。

Y列車(旅游列車)

Y列車は観光列車です。近年、中国鉄路では観光列車が増加しており、さまざまな列車が登場しています。12306から予約できる庶民的な観光列車もありますが、多くはクルーズトレインのような感じの豪華列車で、旅行商品として販売されています。価格は高いもので数十万円の列車もあったりします。

数字のみ4桁の列車(普通列車・普快列車)

かつては中国の幅広いエリアで走っていた普通列車ですが、現在は支線のような本数が少ない路線以外ではほとんど見なくなりました。例外として北京~上海に1461・1462次列車がありますが、それ以外で大都市間を走る普通列車・普快列車はほとんどありません。かつては非冷房の客車が多かったですが、現在では非冷房の客車はほとんど姿を消し、普通列車も多くが25G客車で運転されています。

運賃

中国鉄路の運賃はかなり複雑です。日本のように営業キロ数で運賃が決まるかというとそんな単純ではありません。同じ区間で列車を検索しても列車により運賃がバラバラなのがお分かりいただけるかと思います。まず、同じ区間に乗車する場合でも経路が異なることがあります。途中の停車駅などを見ると違いが分かりやすいです。それから、運行を担当する鉄路局によっても料金が異なることがあります。これは一部の鉄路局が運賃を独自に決めているためです。それから閑散期、繁忙期によっても運賃が変わります。同じ列車でも乗車日によって運賃が変わります。

とにかく運賃については非常に複雑なので詳細に解説するのが難しいです。提示された金額をそのまま払うしかありません・・・。