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中国鉄道博物館(東郊館)

概要

北京市には鉄道博物館が3つあります。1つは正陽門館で、これは北京市街地のど真ん中、北京駅や天安門、紫禁城の近くにあります。かつての京奉鉄道の北京駅の建物が博物館になっていますが、こちらは資料の展示が中心で、車両は保存されていません。あとは北京市郊外の万里の長城(八達嶺長城)にある詹天佑記念館。こちらは中国の鉄道の父と言える詹天佑の記念館ですが、同じく資料の展示のみで車両の収蔵はありません。

このページでご紹介するのは東郊館という3つある中国鉄道博物館の中で唯一車両の展示を行っている施設になります。中国には鉄道車両の保存施設がいくつかありますが、その中でも規模は言わずもがなトップクラスです。(収蔵車両数は大安北の方が多いかもしれませんが・・・)。日本で言う所の大宮鉄博です。とすると大安北は碓井でしょうか。瀋陽は梅小路ですかね?この東郊館には政府専用列車の客車や各形式のトップナンバーなど、貴重な車両が多数収蔵されています。満州鉄道時代に製造された機関車、客車から、現役で走っている形式まで、保存車両のバリエーションは多岐にわたります。特にこの東郊館で見るものとしては、まず政府専用列車に編成されていた客車が何両か保存されています。それから満州鉄道時代に製造された蒸気機関車もありますし、それ以外の機関車もトップナンバーの車両が多く保存されています。さらに保線車両や貨車まであります。中国鉄路に興味を持ったらまず一番先に行く場所がここと言える場所です。

東郊館は中国鉄路の試運転専用線である環行線の横にあります。中国鉄路の研究開発拠点の一角が博物館になっているという感じです。この博物館のすぐ横が試運転線となっており、運が良ければ試運転している車両も見ることができます。

展示車両

※訪問・撮影日・・・2025年6月

入場ゲートをくぐるとすぐにあるのが恐らく保存車の修復庫のようなものがあります。ここにはなぜか3両のSS4とこれから復元されるであろう満州鉄道の客車?らしき車両が置いてありました。

屋内展示場に入ると、蒸気機関車がお出迎え。

反対側には電気機関車やディーゼル機関車などが並びます。

客車の目玉はこの車両。かつて満州鉄道で「大陸号」の展望車テンイネ2です。3両が製造されましたが、2両がここに、もう1両は瀋陽に保存されているので3両すべてが保存されているということになります。3軸台車が特徴的ですね。このGW97349は最終的に公務車として使われていたようです。10元を追加で払えば車内に入ることもできます。

KD55 579は日本製で9600型とほぼ同型になるようです。

SL3型(勝利3)はかつての満鉄パシサ型で日本製です。

KD5 373です。こちらもKD55と同じく9600型の同型機で日本製のようです。

JF11は華北交通ミカナ型。アメリカ製。

もう1両のテンイネ2型であるGW97347。

周恩来専用列車のGW97336です。

こちらは毛沢東専用列車のYW60959です。

アメリカ製の機関車ND5です。2025年までは現役でした。

DF8 0001です。これ以外にも多数のトップナンバー機関車が保存されています。

DF4 0001です。大ベストセラーとなったDF4のトップナンバーです。

中国国産の高速鉄道車両として開発された「中華之星」です。先頭車を含む4両が保存されています。ちなみに反対側の先頭車は瀋陽に保存されています。

毛沢東号と朱徳号のSLです。このうち右の毛沢東号は旧満州鉄道ミカイ型です。

行先票サボです。なお現在はすべての列車でこのようなサボは廃止され、ステッカーになっています。

屋外にも何両か展示されています。SS3 0054と、左は北京地下鉄の車両と思われます。ちなみにSS3 0001は屋内で保存されています。

客車どころか貨車まで保存されているのがさすが中国といったところです。何なら保線車両も置いてありました。

博物館のすぐ横を中国鉄路の試験線が通っています。運が良ければ試運転車両の撮影が可能ですが、私が行った日は残念ながら何も来ませんでした。

入場料金・入場方法

営業日・・・火曜日~日曜日(月曜日閉館)

入場料金・・・成人20元 18歳以下/60歳以上無料

営業時間・・・平日は9時~16時(15時30分最終入場)、土日は9時~16時30分(16時最終入場)

瀋陽とは異なりトリップドットコムから予約できないので現地の窓口で入場券を購入する形になります。

場所・アクセス

東郊館は北京の市街地から見て北東、首都空港の方向にあります。最寄り駅は地下鉄12号線の驼房营駅が一番近いですが、徒歩だと40分程度かかるようです。なのでタクシーまたはバスで行く必要があります。タクシーの場合は驼房营から10分かからない距離です。バスの場合は南皋西站(中国铁道博物馆)が最寄りバス停になります。ここから出ているバスはいくつかの系統がありますが、まず418路は高鉄の北京朝陽駅、12号線高家园を経由します。516路は将台、将台西、亮马桥駅を経由します。851路は望京駅、望京西駅を経由します。専85路は驼房营駅からのシャトルバス的な路線のようです。どの系統もそれほど本数は多くなさそうでした。